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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻5号

2003年05月発行

文献概要

症例報告

大腿骨遠位部bizarre parosteal osteochondromatous proliferationの1例

著者: 佐竹寛史1 小山内俊久1 菅原正登1 荻野利彦1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科

ページ範囲:P.697 - P.700

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 抄録:Bizarre parosteal osteochondromatous proliferation(BPOP)は1983年Noraらによって提唱された,主に手や足の骨表面に発生する骨軟骨性の増殖性病変である.われわれは,大腿骨遠位後面に発生したBPOPの1例を経験したので報告する.症例は41歳,女性.2001年1月頃より右膝痛を自覚し,6月に当科を初診した.単純X線像では大腿骨遠位部の後面に不整な石灰化を有する腫瘤像を認めた.CTでは大腿骨と腫瘤とに骨梁構造の連続性を認めなかった.MRIではT1強調像で低信号,T2強調像では不均一に高信号領域を認めた.病理組織検査によりBPOPと診断し,腫瘍切除を行った.術後12カ月現在再発は認めていない.BPOPは局所再発も報告されており,再発予防として手術時期の配慮や,手術手技上の工夫も必要と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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