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診療ガイドラインと整形外科疾患
著者: 里見和彦1
所属機関: 1杏林大学医学部整形外科
ページ範囲:P.711 - P.712
文献購入ページに移動整形外科の代表的疾患について,患者用,一般医師用,専門医向けのガイドライン作成することに異議はありません.しかし,上記病名の診断基準はありません.ほとんどの論文は,診断基準がないまま診断や治療を論じています.腰椎椎間板ヘルニアといえば,整形外科医には暗黙の診断基準があり,間違いがないとの前提に立っています.MRI所見だけで診断している開業医もいると思います.CTでOPLLがあれば,神経麻痺がなくても後縦靱帯骨化症として手術を勧めている医師もいると聞いています.整形外科的慢性疾患は,高血圧症,糖尿病,白内障などと比較するとガイドラインに向かない疾患群といえます.
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