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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻6号

2003年06月発行

文献概要

シンポジウム 脊椎転移癌に対する治療法の選択

転移性脊椎腫瘍に対する手術的治療とその成績―単発性病巣に対する椎体亜全摘術と脊椎全摘術の比較

著者: 阿部栄二1 石沢暢浩1 村井肇1 小林孝1 阿部利樹1 鈴木哲哉2 島田洋一2

所属機関: 1秋田組合総合病院整形外科 2秋田大学医学部整形外科

ページ範囲:P.731 - P.738

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 抄録:転移性脊椎腫瘍の中でも比較的生命予後の長い単発性転移性脊椎腫瘍に対するen bloc脊椎全摘術(TES)の有用性を検証するため,従来行われてきた椎体亜全摘術と比較検討した.TES群11例と病状が似かよった椎体亜全摘群11例を選び,手術侵襲,局所再発率,生命予後,疼痛や麻痺の改善などについて検討した.その結果,TES群では手術時間,出血量,固定椎間数など,手術侵襲はやや大きいが,手術成績が安定しており,術中の出血のコントロール,除痛効果,麻痺の改善,局所再発率,術後生存期間などすべての点で椎体亜全摘群より優れていた.今後,C7を含む胸・腰推の単発性転移性脊椎腫瘍に対する手術としてTESを第一選択肢とすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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