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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻6号

2003年06月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

FGF receptor異常とachondroplasia,hypochondroplasia

著者: 勝又規行1

所属機関: 1国立成育医療センター研究所小児思春期発育研究部

ページ範囲:P.794 - P.796

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【achondroplasiaとhypochondroplasiaの遺伝】

 Achondroplasiaとhypochondroplasiaは,四肢短縮型の低身長を来す常染色体優性遺伝性骨疾患であり,thanatophoric dysplasiaと同様に軟骨内骨化が選択的に障害される疾患である.臨床所見の類似性から,hypochondroplasiaはachondroplasiaの軽症型,thanatophoric dysplasiaはachondroplasiaの重症型と考えられていた.Achondroplasiaの大多数は孤発性であるが,家族性achondroplasiaの家系を用いた解析により,achondroplasiaの責任遺伝子は4番染色体短腕領域(4p16.3)にマッピングされた11).同様に,hypochondroplasiaの責任遺伝子もachondroplasiaと同じく4番染色体短腕領域(4p16.3)にマッピングされ,achondroplasiaとhypochondroplasiaは遺伝学的には均一であることが示された4).実際,まずachondroplasiaにおいて4p16.3領域に存在するfibroblast growth factor receptor 3(FGFR3)遺伝子の変異が明らかにされ8),次いでthanatophoric dysplasia,hypochondroplasiaでachondroplasiaと同じくFGFR3遺伝子の変異が明らかにされた1,2,7,10)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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