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論述
高度内反変形膝に対する人工関節置換術の術後成績と問題点
著者: 王寺享弘1 東野修1 宮城哲1 徳永真巳1 宏洲士郎1 吉本栄治1 松田秀策1
所属機関: 1福岡整形外科病院
ページ範囲:P.889 - P.896
文献購入ページに移動臨床成績はknee scoreが術前平均38.6点から76.6点へ,function scoreも術前平均39.1点から80.9点と改善した.しかしFTAは術前平均198.8°から調査時176.1°と矯正されていたが,180°以上の矯正不足が4膝みられた.またストレスX線による術後安定性の評価では,外反は3.8±2.1°であり,内反は6.9±3.4°と軽度の内反動揺性を認めた.Soft tissue balancingの目指すものは解剖学的な骨切除,屈曲伸展での内外側の等しいバランスであるが,高度内反膝では必ずしも容易ではなく,適度な緊張を持った内側支持機構の剝離と,適正なアライメントを得ることが重要である.
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