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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

手術手技/私のくふう

マーゲル法におけるX線透視下の安全で的確なスクリュー刺入法について

著者: 佐藤栄1

所属機関: 1富永草野病院整形外科

ページ範囲:P.897 - P.903

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 抄録:マーゲル法施行例で骨形態とスクリュー方向を検討し,X線透視下の安全で的確なスクリュー刺入法を考案した.椎骨動脈損傷例の術後CT像から損傷は環椎でなく軸椎横突孔付近で好発すると考えた.41例の正面と側面の術後X線像でスクリュー通過点を計測し,術後CT像でスクリューが,軸椎横突孔から離れていたかで安全性を,環軸関節中央部を貫通したかで的確性を評価した.X線像計測とCT像評価を対比した結果,亜脱臼整復例では正面像で軸椎上関節面の内側1/4の点~外側1/3の点,同時に側面像で軸椎椎弓起始部上縁レベルの椎体の後方1/5の点~中点を通過すれば,100%の安全性と82%の的確性で刺入できた.整復不能例でも,正面像で軸椎上関節面内縁から43%未満の内側,または側面像で椎体後縁から49%未満の後方を通過すれば100%安全であった.軸椎横突孔の内側偏在と後方偏在の合併や高度亜脱臼の遺残はハイリスク例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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