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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

軟骨コラーゲン遺伝子の転写調節因子に関する研究

著者: 田仲和宏1 岩本幸英1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院整形外科

ページ範囲:P.916 - P.918

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【はじめに】

 軟骨組織はⅡ型を中心とするコラーゲン,アグリカンをはじめとするプロテオグリカンによって特徴づけられる豊富な細胞外マトリックスを有する.軟骨特異的なコラーゲン分子種として,Ⅱ型,Ⅸ型,XI型が知られており,成長軟骨の肥大細胞層には,Ⅹ型コラーゲンが存在している.ノックアウトマウスやヒトの骨系統疾患の遺伝子変異の解析から,これらのコラーゲン分子は,軟骨細胞外マトリックス構造の支持だけでなく,細胞の分化や増殖にも深く影響を与えていることが明らかになってきた.したがって,これら軟骨コラーゲンの発現制御は,時間的,空間的に厳密にコントロールされる必要があると考えられる.本稿では,軟骨コラーゲンの発現調節に関与する転写因子について,Ⅱ型およびXI型コラーゲン遺伝子に焦点をあて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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