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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

運動器の細胞/知っておきたい

髄核細胞(nucleus pulposus cells)

著者: 酒井大輔1 持田讓治1

所属機関: 1東海大学医学部外科学系整形外科

ページ範囲:P.920 - P.922

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【はじめに】

 およそ椎間板はその性質上,脊柱の椎体間に存在する軟骨であると言われるが,他の関節軟骨とは若干異なった特異的な構造を持つ人体最大の無血管組織である.従来,椎間板は不活性な組織と考えられてきた.ことに髄核は胎生期の脊索の遺残と考えられ,成長とともに消失する不要なものとの考えが定着していた.そのため,関節軟骨に比べ発生や分化・増殖制御機構の解析は遅れているが,近年の分子生物学の進歩により徐々に明らかにされつつある.

 本稿では椎間板を構成する細胞の生物学的特性について髄核細胞を中心に解説,その後に髄核細胞の椎間板変性の治療への応用について最近の研究結果を踏まえ解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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