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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

症例報告

腰椎分離すべり症にepidural lipomatosisを合併したCushing病の1例

著者: 飯島祐紀1 佐藤巌2 向井克容2 細野昇2 吉川秀樹2

所属機関: 1ボバース記念病院整形外科 2大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学

ページ範囲:P.941 - P.944

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 抄録:腰椎分離すべり症にepidural lipomatosis(EL)を合併したCushing病の1例を経験した.症例は52歳,女性.主訴は両大腿~下腿後面の疼痛と間歇跛行.7年前よりCushing病を指摘されていた.単純X線上L5にgrade 3の分離すべりを認め,MRIではL4~S1のレベルで,硬膜外脂肪により硬膜管は背側より圧迫されていた.脊髄造影ではL5/S1レベルで不完全ブロックを認めた.L5-S1経仙椎的椎体間固定術および後側方固定術を施行し,間歇跛行は消失した.Cushing病(内因性Cushing症候群)にELが合併した報告例は少なく,さらに分離すべり症とELの合併については,自験例が2例目の報告となる.Cushing症候群の患者が神経症状を呈した場合,ELの発生の可能性も考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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