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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

症例報告

下顎骨縦割経咽頭アプローチにより摘出した軸椎悪性腫瘍の2例

著者: 松本守雄1 千葉一裕1 西澤隆1 中村雅也1 丸岩博文1 矢部啓夫1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科

ページ範囲:P.957 - P.961

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 抄録:下顎骨縦割経咽頭アプローチにより肉眼的全摘を行い得た軸椎原発性悪性腫瘍の2例を経験した.症例1は63歳男性で診断は脊索腫,症例2は27歳男性で間葉系軟骨肉腫であった.後方アプローチによる後頭骨頚椎固定を行った後,症例1では2期的,症例2では1期的に下顎骨縦割アプローチにより腫瘍を全摘した.症例2では斜台からC3までの前方固定術も行った.症例1は術後6カ月で他の理由により死亡,症例2は術後8カ月の段階で再発はなく経過良好であった.本アプローチは良好な視野が得られることから,軸椎原発性悪性腫瘍の全摘に有用な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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