icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

症例報告

Wagner revision stemによる大腿骨転子部偽関節の治療経験

著者: 田中雅博1 山本剛史1 小野田幸男1 井上和久1 松崎交作2

所属機関: 1井上病院整形外科 2和歌山県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.963 - P.966

文献購入ページに移動
 抄録:今回,われわれはAce社製captured hip screw内固定後に偽関節となり,再転倒しプレート下端で骨折を来した症例に対してWagner revision stemを用いた再手術を経験した.症例は86歳女性,81歳時,右大腿骨転子部骨折に対してcaptured hip screwによる内固定を施行した.1本杖歩行が可能であったが,自宅台所で転倒し,右股関節部に疼痛が出現し,歩行困難なため来院した.単純X線写真でプレートの脱転,プレート下端に骨折を認めた.再整復は困難であり,通常のステムでは対処できないと判断し,Wagner revision stemによる人工骨頭挿入術を施行した.術後5カ月を経過した現在,1本杖歩行可能であり,単純X線写真ではステムの沈下,弛みを認めず,術後経過は良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら