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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻7号

2003年07月発行

文献概要

症例報告

経カテーテル動脈塞栓術後殿筋壊死・直腸粘膜壊死・下肢神経障害を起こした骨盤骨折の1例

著者: 鈴木卓1 河合孝誠1 安瀬正紀1 杉山貢1

所属機関: 1横浜市立大学市民総合医療センター救命救急センター

ページ範囲:P.989 - P.992

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 抄録:出血性ショックを伴った骨盤骨折に対して両側内腸骨動脈の経カテーテル動脈塞栓術(以下TAE)を施行後,TAEが関与したと思われる合併症を来した症例を経験した.症例は23歳男性で,バイク事故により骨盤骨折と右下肢の開放性骨折を受傷した.治療経過中右下肢の感染を併発し切断術を施行した.さらに両側殿筋壊死,直腸壊死,左下肢神経障害が発症し,8カ月にわたる入院治療後車椅子での生活となった.TAEは骨盤骨折に有用な治療手段であるが,合併症の発現についても注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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