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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻8号

2003年08月発行

文献概要

シンポジウム 難治性骨折の治療

Gustilo ⅢB型𦙾骨開放骨折の初期治療から再建まで

著者: 中村光伸1 横山一彦1 脇田隆司1 糸満盛憲1

所属機関: 1北里大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1023 - P.1032

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 要旨:Gustilo ⅢB型𦙾骨開放骨折に対する初期治療は,まず全身評価とその分類が大切である.分類では,Gustilo分類・Hannover fracture scale・AO/ASIF分類・Arnez分類などがあるが,いまだ共通したものはなく,分類から治療方針を決めるには症例ごとの総合判断が必要である.治療は合併症〔1)感染症,2)偽関節,3)変形癒合,4)切断肢〕を防ぐことが目標となる.これには,抗生剤の投与方法・徹底的なデブリドマン・十分な骨折の固定,早期軟部組織再建,早期の予防的骨移植,を各種再建方法をイメージしながら行うことが重要である.再建方法は,様々な方法が報告されているが,1つの方法で対処できるものではなく,症例ごとに適した方法を,各々の方法の長所短所を考慮し選択する必要がある.結果としての機能評価であるが,共通したものはなく,より適切な機能評価法を望みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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