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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻8号

2003年08月発行

文献概要

シンポジウム 難治性骨折の治療

外傷後骨欠損,短縮の骨延長,移動術による再建

著者: 寺本司1

所属機関: 1長崎友愛病院整形外科

ページ範囲:P.1033 - P.1038

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 要旨:骨欠損の原因としては開放骨折による骨欠損,骨髄炎に対する病巣掻爬後に生じる骨欠損などがある.短縮変形の原因としては骨端線損傷後の早期閉鎖や短縮したままの骨癒合などが考えられる.仮骨延長法は骨切りを行い,骨切り部を徐々に延長することにより,延長部に骨形成を行う方法である.しかし最近では骨延長と同時に筋肉,神経,血管など延長されるので組織延長と理解されている.骨移動術は欠損部の近位または遠位で骨切りし,骨切り骨片を徐々に移動することにより欠損部を補塡する方法である.短縮変形に対しては骨延長により脚長差の補正を行う.創外固定とアルビジア髄内釘を用いる方法があるが,髄内釘延長は大腿骨の直線的な延長に限られ外傷の場合は他の変形を合併していることも多いことから,複雑な変形を伴った短縮変形の補正にはイリザロフ創外固定器が有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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