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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻8号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

同側上腕骨骨折と肘頭粉砕骨折の合併損傷(floating elbow)の2例

著者: 小林由香1 池田全良2 岡義範2

所属機関: 1東海大学医学部機能再建学系整形外科学 2東海大学付属大磯病院整形外科

ページ範囲:P.1105 - P.1109

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 抄録:われわれは同側上腕骨骨幹部骨折と肘頭粉砕骨折を合併したfloating elbowの2症例を経験した.交通事故や高所からの転落など高エネルギー損傷が原因となるため,軟部組織損傷や他臓器損傷を合併する頻度が高く,受傷後早期に手術ができない場合が多い.そのため術前に十分な手術計画を行い,強固な固定と早期からのリハビリテーションが必要となる.われわれは肘頭粉砕骨折に対し,腸骨移植を用いたmultiple tension band wiringを行い強固な固定で正確な解剖学的形態を整復保持ができたことにより,術後早期からの肘関節訓練が可能となり,満足できる可動域を獲得することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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