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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻8号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

上肢遠位筋優位の萎縮を特徴とした頚椎後縦靱帯骨化症の1例

著者: 沖貞明1 今井浩2 河野正明2 日野和典2 加戸秀一2

所属機関: 1広島県立保健福祉大学理学療法学科 2興生総合病院整形外科

ページ範囲:P.1111 - P.1115

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 抄録:今回われわれは,上肢遠位筋優位の萎縮を特徴とする頚椎症性筋萎縮症と同様の機序にて発症したと考えられる頚椎後縦靱帯骨化症の1例を経験した.本症例では,神経症状と画像所見から考えて,前角の病変が考えられた.上肢遠位筋優位の筋萎縮は,一般的に良好な治療成績が得られにくいといわれているが,本例では脊柱管拡大術にて良好な結果が得られた.発症後約4週間の時点で手術が行われた点,手術時の筋力が3と低下が軽度であった点より,脊髄病変に十分な可逆性があった時点で手術ができたことが,良好な結果が得られた要因と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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