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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻9号

2003年09月発行

文献概要

シンポジウム 全人工肩関節置換術の成績

全人工肩関節置換術と人工骨頭置換術の術後成績の比較

著者: 末永直樹1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1159 - P.1163

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 抄録:骨破壊の強い関節リウマチ肩および変形性肩関節症に対する観血的治療としては人工骨頭置換術または全人工肩関節置換術が行われることが多い.しかし,その適応に関してはいまだcontroversialである.本稿では当科で施行した37例37肩の関節リウマチ肩および変形性肩関節症に対する人工骨頭置換術と全人工肩関節置換術の術後成績を調査し,glenoid component置換の必要性について検討した.臨床成績では人工骨頭置換術と全人工関節置換術の成績はほぼ同等であった.Ⅹ線学的検討では全人工関節置換術のglenoid componentの全例にlucent lineが存在し,今後のlooseningの発生が危惧され,glenoid resurfacingの適応は修復不能な腱板断裂や軟部組織の拘縮がなくnonconcentricなglenoidで,glenoidの再建を要する症例に限定すべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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