文献詳細
文献概要
専門分野/この1年の進歩
JPOA日本小児整形外科学会―この1年の進歩
著者: 松尾隆1
所属機関: 1南多摩整形外科病院
ページ範囲:P.1202 - P.1204
文献購入ページに移動①乳幼児,新生児期検診の普及による発達性股関節脱臼の減少
②感染症に対する適切な抗生剤の使用,手術療法の併用による,骨髄炎,関節炎の減少
③適切な手術療法の採用による,各種小児骨折の治療期間の短縮と治療後良肢位の獲得
④脚延長手技の進歩による各種変形,下肢脚長差の治療,是正
⑤各種骨切り術によるペルテス病の治療期間の短縮
⑥各種腱移行,関節固定術を使った弛緩性麻痺治療の進歩
⑦各種骨切り術による下肢の肢位異常,回旋異常の治療
⑧手術治療,抗生剤の進歩による骨,軟部腫瘍治療の進歩
⑨側弯症など体幹変形治療の進歩
⑩肩を含めた上肢,手の外科の進歩
⑪選択的痙性筋解離術の開発による脳性麻痺治療の進歩
など枚挙にいとまがないほどです.
一方で,放置された発達性股関節脱臼に対する補正手術も,立派な手術手技を発達させてきていますが,発達性股関節脱臼の発症が減少する中で,これらの治療技術の継承も大きな問題となってきております.
掲載誌情報