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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻9号

2003年09月発行

文献概要

臨床経験

頚椎部に発生したdumb-bell型神経鞘腫の治療成績

著者: 吉原永武1 松山幸弘1 後藤学1 辻太一1 酒井義人1 中村博司1 石黒直樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1209 - P.1214

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 抄録:頚椎部の砂時計腫は腫瘍の大きさにより全摘出が難しい例がある.今回,頚椎部に発生した砂時計腫の手術例について検討を行った.1989~2001年に手術を行った14例.年齢は平均47歳.術後経過観察期間は平均23カ月.術前・術後症状,手術術式,腫瘍全摘の有無,再発または増大の有無,について検討した.術前JOAスコアは4~17点,平均11.6点,術後のJOAスコアは13~17点,平均16点で,1例を除き症状は改善した.手術は,前方後方より腫瘍を全摘出した例が1例,後方アプローチのみが13例で,うち全摘出が6例,部分摘出が7例であった.全摘出例では再発はなく,部分摘出の7例のうち,残存腫瘍の増大のため再手術に至った例は1例のみであった.前方アプローチの併用は侵襲が大きい.後方アプローチのみで可及的に腫瘍切除を行うことで十分満足のいく結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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