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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻9号

2003年09月発行

文献概要

臨床経験

小児悪性骨腫瘍に対する延長型人工関節の使用経験

著者: 吉田行弘1 川野壽1 大幸俊三1 龍順之助1

所属機関: 1日本大学板橋病院整形外科

ページ範囲:P.1217 - P.1221

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 抄録:延長型人工関節は小児悪性骨腫瘍に対する患肢再建方法においては,将来的な脚長差を補正できる有用な再建方法の1つである.今回われわれは延長型人工関節を用いて患肢再建を行った5例についての機能評価や,問題点などを検討した.機能的にはほぼ満足する結果ではあるが,X線上大腿骨遠位置換例の2例において,International Symposium of Limb Salvage(ISOLS)のX線評価では,bone remodelingはともにfairであった.小児例の患肢温存方法の選択は腫瘍の部位,年齢,さらに化学療法の効果などを考慮して検討しなくてはいけない.特に延長型人工関節は一期的に脚長差を改善し,患肢再建が可能であるが,延長方法や延長量,人工関節に伴う諸問題など解決すべき課題はあると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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