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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻9号

2003年09月発行

文献概要

症例報告

脊髄性間欠跛行を呈した頚椎症性脊髄症の1例

著者: 田中領1 細江英夫1 伏見一成1 児玉博隆1 宮本敬1 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1223 - P.1227

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 抄録:脊髄性間欠跛行を呈した72歳男性の頚椎症性脊髄症に対し,前方除圧固定術を行ったところ間欠跛行が消失した.安静時には自覚症状はなく,他覚的所見も乏しかった.歩行負荷試験にて自覚的には体幹から下肢にかけての絞扼感,下肢のしびれ,脱力が生じ,他覚的には深部腱反射の亢進,足クローヌスの出現,知覚障害の増悪を認めた.さらにわれわれは,頚椎カラー着用にての歩行負荷試験を行うことで発現する自覚症状および他覚的所見が軽減することを確認した.頚椎カラーを使用した歩行負荷試験は本症の診断に有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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