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文献概要
シンポジウム 外傷に対するプライマリケア―保存療法を中心に
上腕骨近位端骨折に対する保存的治療―下垂位での早期運動療法について
著者: 石黒隆1 橋爪信晴2 中山学2
所属機関: 1いしぐろ整形外科 2橋爪病院整形外科
ページ範囲:P.15 - P.22
文献購入ページに移動手技を簡単に説明すると,身体を前屈してzero-position位(敬礼位)にもっていき,腕の力を抜きリラックスした状態で120°以上の可動域を獲得するように下垂位での振り子運動を行う.従来では保存的治療の適応はないとまで言われた転位のある3-part,4-part骨折でも,骨折面の接触が得られれば保存的治療が可能であり,Neerの報告とは逆に手術的治療の適応は少ないと考える.
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