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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻1号

2004年01月発行

文献概要

シンポジウム 外傷に対するプライマリケア―保存療法を中心に

スポーツ選手のアキレス腱断裂に対する保存療法

著者: 林光俊1 石井良章1

所属機関: 1杏林大学整形外科

ページ範囲:P.43 - P.47

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 抄録:新鮮アキレス腱皮下断裂に対して保存療法を行った96例をスポーツレベル別に行った経時的観察を報告し,併せてリハビリテーションの実際を解説する.症例は96例97足で治療は6週間の膝下ギプス固定と4週間の短下肢装具を装着した.杏林大学式保存療法の特徴は,①受傷直後のギプス固定中より足趾や下肢の積極的な運動療法を行う,②装具期間中でも固定時以外は足関節の自動可動域訓練を行う,③装具除去後で足関節の可動域が背屈0度(中間位)可能になったらつかまってつま先立ち練習を開始する,④両足つま先立ちが可能となったら軽いジョギングを許可する.⑤患側片つま先立ちが可能になったら受傷原因のスポーツを許可することである.全例アキレス腱の癒合は得られ,特に全国レベルの選手はスポーツ復帰がレクレーションレベルより早かった.再断裂時の治療は再び同じ保存療法を用いて治癒した.アキレス腱断裂は俊敏な動作や跳躍を必要とするスポーツ選手を含めて保存療法で十分治療可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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