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最新基礎科学/知っておきたい
RANKL-RANK
著者: 田中栄1
所属機関: 1東京大学医学部整形外科
ページ範囲:P.68 - P.70
文献購入ページに移動このような文脈の中で,receptor activator of NF-kappa ligand(RANKL)およびその受容体RANKのクローニングとその骨代謝への関与の解明は,20世紀後半の骨代謝研究領域において最も重要な発見の1つであったといっても過言ではない5).骨芽細胞によって産生されるRANKLが破骨細胞の分化・活性化を制御するという発見は,1981年にRodan & Martinによって提唱された,「骨芽細胞が破骨細胞の分化・活性を調節する」という仮説を分子の言葉で詳らかにしたといえる4).また活性化したTリンパ球がRANKLを発現するという事実は,関節リウマチをはじめとする免疫疾患と骨代謝異常との関係を理解するうえでの重要な橋渡しになった.なによりその同定からわずか5年の間に発表された1,300以上にものぼるRANKL-RANK関連の論文数が,その重要性を雄弁に物語っている.
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