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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

脊椎骨幹端異形成症の1例

著者: 伊藤貴明1 西村一志1 榊原方枝2

所属機関: 1石川整肢学園整形外科 2石川整肢学園小児科

ページ範囲:P.93 - P.96

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 抄録:扁平椎,下肢中心の骨幹端異形成を伴った稀なspondylometaphyseal dysplasia(以下SMDと略)の1例を経験したので報告する.症例は,5歳8カ月の女児.主訴はO脚,低身長.家族歴,出生歴に問題はなく,11カ月にて処女歩行開始.発達の遅延はみられなかった.躯幹短縮型の小人症で,顔貌は正常,角膜混濁はなく,知能,視力,聴力も正常,歩行は家鴨様であった.X線上,扁平椎,長管骨骨幹端異形成の他,Kozlowski型SMDに特徴的な所見がみられていた.本疾患に特異的な治療法はなく,予後は良好で,変形が強い場合には矯正骨切り術が必要となるが,O脚は改善傾向にあり,現在は経過観察中である.SMDの類似疾患は多数存在し,表現型も多彩であり,今後,その診断や分類について明確にしていく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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