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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

12歳男児の肩関節骨軟骨腫症の1例

著者: 加藤裕幸1 小川清久1 池上博泰1 井口理1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.101 - P.104

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 抄録:文献上最年少の12歳男児の肩関節に発生した骨軟骨腫症を経験した.1999年11月,後方宙返り後より右肩の運動時の疼痛が出現し,同年12月に当科を受診した.単純X線で肩関節裂隙内,および腋窩部に複数の石灰化陰影を認め,MRIで上腕骨骨頭内側に周囲骨と信号強度の異なる領域と高度の滑膜炎を認めた.関節鏡視下で遊離体を摘出し,組織学的検査により二次性骨軟骨腫症と診断した.原疾患は,離断性骨軟骨炎の可能性が高いと考えられた.術後2年では,疼痛はなく,理学所見上も異常はなかったが,MRIでは軟骨下骨の軽度の不整と軟骨表面の陥凹が残存していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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