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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

外傷性橈骨遠位骨端線早期閉鎖に対して仮骨延長術を行った2例

著者: 古賀龍二1 加藤直樹1 根本孝一1 有野浩司1 中道憲明1 田中優砂光1 土原豊一1 冨士川恭輔1

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科学

ページ範囲:P.105 - P.108

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 抄録:症例1は14歳,女子.1996年に左橈骨遠位端骨折を受傷し保存療法を受けた.1998年から左手関節痛が出現し増強したため,1999年7月当科を受診した.外傷性橈骨遠位骨端線早期閉鎖と診断し,2000年3月に橈骨仮骨延長術(12mm)を行った.術後2年の現在,X線写真上で手関節の適合性は良好であり手関節痛は消失している.症例2は16歳,男性.1994年に左橈骨遠位端骨折を受傷し保存療法を受けた.1997年から左手関節痛と前腕変形を認めたため,1999年4月当科を受診した.外傷性橈骨遠位骨端線早期閉鎖と診断し,2000年7月に橈骨仮骨延長術(15mm)を行った.術後1年6カ月の現在,X線写真上で手関節の適合性は良好であり手関節痛は消失している.今回,仮骨延長術にて橈尺骨長差が矯正され,しかも遠位橈尺関節の適合性が得られた.小児外傷例における橈骨骨端線早期閉鎖に対する仮骨延長術は有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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