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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

片開き式頚部脊柱管拡大術に使用したハイドロキシアパタイトスペーサーの骨癒合に対する検討

著者: 立原久義1 鈴木幹夫1 横村伸夫1

所属機関: 1白河厚生総合病院整形外科

ページ範囲:P.109 - P.114

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 抄録:片開き式頚部脊柱管拡大術に使用したハイドロキシアパタイトスペーサー(以下HAスペーサー)の骨癒合の程度と,骨癒合に影響を与える因子について検討した.対象は術後6カ月以上経過した男性10例,女性6例であり,平均年齢は64.9歳,術後経過観察期間は平均12カ月である.HAスペーサーは75椎弓のうち43椎弓に使用した.各椎弓における骨癒合の判定にはCTを用いた.また,椎弓ごとでの骨癒合に影響を与える因子を検討した.さらに症例ごとでも骨癒合の程度により2群に分類し比較検討した.調査時,各椎弓において骨癒合は39.5%(17椎弓)に認められた.また,HAスペーサーの拡大幅が大きいほど骨癒合が多く,さらに下位椎弓に設置されたものに骨癒合が多かった.症例による骨癒合の程度の差で,JOAスコアや術後の項肩部痛に違いを認めなかったが,術後経過日数の長い症例に骨癒合が多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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