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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻10号

2004年10月発行

文献概要

誌上シンポジウム 関節リウマチ頚椎病変の病態・治療・予後

RA環軸関節亜脱臼に対するMagerl法施行例の検討

著者: 松本守雄1 千葉一裕1 石井賢1 小川祐人1 高石官成1 中村雅也1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1257 - P.1262

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 抄録:RA環軸関節亜脱臼(AAS)による脊髄麻痺例や激烈な頚部痛例に対しては環軸関節後方固定術が一般に行われる.本研究ではAASに対しMagerl法を行ったRA患者32例(男3例,女29例,手術時平均年齢58歳)を対象に,臨床症状,X線所見,骨癒合状態,周術期合併症について調査した.術前頚部痛は全例に,脊髄症状は11例に認め,それぞれ調査時1例を除いて改善が得られた.骨癒合率は97%であった.合併症はスクリュー刺入不良2例,スペーサーの沈下2例,ケーブルのたわみを15例に認めたが,重篤なものはなかった.Magerl法は固定性に優れ骨癒合率も良好で,AASの頚部痛軽減,麻痺の改善に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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