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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻10号

2004年10月発行

文献概要

論述

転移性骨盤部骨腫瘍に対するSAP-MS(superabsorbent polymer microsphere)を用いた経カテーテル的動脈塞栓療法

著者: 濱田健一郎1 中西克之2 世古宗仁1 大野一幸3 篠田経博1 大須賀慶悟4 堀信一5 吉川秀樹3

所属機関: 1大阪船員保険病院整形外科 2大阪船員保険病院放射線科 3大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科(整形外科) 4大阪大学大学院医学系研究科医用制御工学(放射線科) 5ゲートタワーIGTクリニック

ページ範囲:P.1307 - P.1314

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 抄録:転移性骨盤部骨腫瘍症例6例に対し,疼痛緩和およびADL改善の目的で塞栓物質としてSAP-MSを用いて経カテーテル的動脈塞栓療法(TAE)を行い,その効果と安全性を検討した.4例は,TAEの前後に放射線療法,化学療法を併用した.全例に疼痛の軽減(平均232日間)およびADLが改善し,画像上もMRI T1強調画像(造影)にて腫瘍内部に壊死像が認められた.皮膚壊死など重篤な合併症は生じず安全に施行可能であった.TAEは,他に有効な治療法のない転移性骨盤部骨腫瘍症例にとって疼痛緩和およびADLの改善が得られる1つの有効な治療法と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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