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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻10号

2004年10月発行

文献概要

症例報告

下肢に発生した巨大グロームス腫瘍の1例

著者: 三輪真嗣1 土屋弘行1 白井寿治1 山本憲男1 富田勝郎1 湊宏2

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2金沢大学医学部病理部

ページ範囲:P.1349 - P.1353

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 抄録:症例は34歳の女性で,右足関節内側に発生した13×14cmの軟部腫瘍を主訴として来院した.X線で石灰化を認め,CT,MRIでは,足関節周囲,膝窩にも多発性に同じ腫瘍病変を認めた.血管造影,201Tlスキャンともにすべての腫瘍に集積があった.以上から悪性腫瘍を疑ったが,生検術の結果はグロームス腫瘍であり,摘出術を施行した.グロームス腫瘍は通常1cm以下で爪周囲に多い単発性の腫瘍であるが,本例は巨大で多発性に発生しており,今後も再発についての注意深い経過観察が必要と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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