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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻10号

2004年10月発行

文献概要

症例報告

両上腕骨に脆弱性骨折を生じた小児大腿骨骨肉腫の1例

著者: 小山内俊久1 石川朗2 土屋登嗣1 小林真司3 高木理彰3 荻野利彦1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科 2山形県立中央病院整形外科 3山形大学医学部付属病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.1355 - P.1358

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 抄録:われわれは左大腿骨骨肉腫の患肢温存手術後,両上腕骨に脆弱性骨折を生じた1例を経験した.症例は7歳の男児である.術前化学療法を1クール施行し,腫瘍切除とパスツール処理骨による患肢再建を行った.術後化学療法は4クール施行した.パスツール処理骨の骨癒合が遅れたため,両松葉杖による免荷を指示した.術後8カ月で右上腕骨に,術後18カ月で左上腕骨に脆弱性骨折を生じた.上肢の脆弱性骨折は稀であるが,松葉杖使用中の小児骨肉腫患者では注意を要する.脆弱性骨折の基盤にはmethotrexate osteopathyがあると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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