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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻11号

2004年11月発行

文献概要

論述

原発性仙骨腫瘍に対する手術治療の成績と問題点

著者: 松本守雄1 千葉一裕1 石井賢1 小川祐人1 高石官成1 中村雅也1 矢部啓夫1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1383 - P.1388

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 抄録:原発性仙骨腫瘍手術例21例の臨床成績について調査した.脊索腫9例,巨細胞腫5例,神経鞘腫4例,軟骨肉腫2例,ユーイング肉腫1例であった.脊索腫では仙骨全摘・再建を2例に,仙骨切断を7例に行ったが,後者では全7例で再発を認めた.巨細胞腫は掻爬を4例,仙骨切断を1例に行い,4例で再発を生じ,再手術を要した.脊索腫2例と軟骨肉腫の1例が腫瘍死し,その他の症例は生存していた.合併症は感染,難治性下肢痛が各5例,instrumentation failure 2例などであり,排尿障害は76%に認めた.本腫瘍は治療法の選択,合併症対策など今後解決すべき様々な問題がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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