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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻11号

2004年11月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

ヘルシンキ宣言

著者: 中木敏夫1

所属機関: 1帝京大学医学部薬理学講座

ページ範囲:P.1434 - P.1436

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 ヘルシンキ宣言はヒトを対象とする医学研究の倫理原則を記したものであり,1964年にヘルシンキで開催された第18回世界医師会で初めて採択されたためその名がある.2000年10月にエジンバラで開催された世界医師会では5回目の修正版が採択された.これがいわゆる新しいヘルシンキ宣言である.ただし,「新しい」を付したのはあくまでも便宜的なものであり,最新版のヘルシンキ宣言のみが有効であることは世界医師会が強調していることである.最新版は2000年に採択された宣言であるが,その後一部の項目について注釈が追加された.したがって,ヘルシンキ宣言と現在呼べるのは2004年10月に採択された注釈を含めた宣言全体である.原文1)および日本医師会による邦語訳2)はインターネットで閲覧できる.
 ヘルシンキ宣言は,「A 序言(第1~9項目)」,「B すべての医学研究のための基本原則(第10~27項目)」,「C メディカル・ケアと結びついた医学研究のための追加原則(第28~32項目)」から構成されている.本稿では原文を再掲することはせず,その主旨が重要と思われる項目をトピック的に取り上げ,筆者の解釈を含めて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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