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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻11号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

少年期に診断された骨形成不全症の1例

著者: 大野一幸12 小野剛史2 秋山慶輔2 樋口周久2 清水信幸2 吉川秀樹2

所属機関: 1大阪大学健康体育部 2大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)

ページ範囲:P.1471 - P.1476

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 抄録:大腿骨骨幹部骨折,胸腰椎多発圧迫骨折を契機に診断された骨形成不全症(Ⅰ型)に対して,骨生検・骨形態計測を行った.骨形成,骨吸収ともに亢進し,高回転型の骨代謝の像を呈しており,両者の不均衡により骨量は減少していた.Glorieuxらの方法に準じて1年間に計3回pamidronateの投与を行ったところ,初回投与時のみ発熱,軽度の低カルシウム血症の出現をみたが,腰背部痛の消失,腰椎・大腿骨の骨量の増加,脊椎椎体高の回復をみた.少年期に増加した骨折例の場合,骨形成不全症も考慮に入れる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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