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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻11号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

脊椎後部カリエスの1例

著者: 田村睦弘1 斉藤正史1 河野仁1 須田義朗1 塩田匡宣1 町田正文1 柴崎啓一1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構村山医療センター

ページ範囲:P.1477 - P.1481

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 抄録:骨結核は血行感染であるため,骨皮質が厚く海綿骨に乏しい椎弓や棘突起などには病巣を作ることは極めて稀である.症例は86歳,男性で強い腰背部痛を認めた.X線像では第1腰椎の圧潰,CTならびにMRI像では第4腰椎棘突起の骨破壊,右腸腰筋膿瘍を認めた.病巣掻爬術(L4棘突起,右腸腰筋)と腰椎前方固定術(T12-L2)を行い,術後経過は良好である.本疾患は脊柱変形を来すことは稀であり,膿が背部に流出することが多いため麻痺は起こりにくい.治療の基本は抗結核薬投与であるが,病巣掻爬も有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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