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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

誌上シンポジウム 小児大腿骨頚部骨折の治療法とその成績

小児大腿骨頚部骨折の成因と治療成績

著者: 野寄浩司1 齋藤知行1 稲葉裕1 山田広志1 河原芳和1 町田治郎2 奥住成晴2

所属機関: 1横浜市立大学整形外科 2神奈川県立こども医療センター整形外科

ページ範囲:P.1495 - P.1498

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 抄録:小児の大腿骨頚部骨折は稀な骨折である.しかし,骨壊死,骨端線早期閉鎖,内反股,脚長差,偽関節など合併症の発生率が高いと言われている.今回,16年間の小児大腿骨頚部骨折,5例5股の成因および治療法,合併症の発生につき調査した.3股は外傷性であり,2股は病的骨折であった.全例観血的整復固定術を施行し,固定は小児用hip plateを用いた1例以外,2本の螺子固定であった.骨端まで固定したものはなかった.最終経過観察時,骨壊死,骨端線早期閉鎖などは認めず,軽度の内反股を1例に認めた.小児の大腿骨頚部骨折は稀な骨折であり,愛護的かつ速やかな整復を行い骨端までの固定を避けることで,骨壊死,骨端線早期閉鎖などの発生を防止できると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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