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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

誌上シンポジウム 小児大腿骨頚部骨折の治療法とその成績

小児大腿骨頚部骨折後の大腿骨頭壊死症発生の予防とその治療法

著者: 坂東和弘1 中島育昌1 萩野哲男1 佐藤栄一1 前川慎吾1 木盛健雄1 浜田良機1

所属機関: 1山梨大学大学院医学工学総合研究部整形外科学

ページ範囲:P.1505 - P.1511

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 抄録:小児大腿骨頚部骨折の治療のポイントの1つは,骨頭壊死の早期発見とcollapse防止である.当院で治療した全11症例のうち2例の骨頭壊死を経験した.1例はcollapseを来し,臨床成績は不良であった.しかしcollapseのない症例とその他の後遺症例は,後遺症のない症例に比べて特に遜色のない成績であった.したがって,たとえ骨頭壊死を発症してもcollapseを防止することが重要であり,そのためには術後の定期的なMRI撮影を行い,少しでも骨頭壊死が疑わしい症例には荷重時期を遅らせる,あるいは長期の免荷を指示するなどの対策が大切と考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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