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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

誌上シンポジウム 小児大腿骨頚部骨折の治療法とその成績

小児大腿骨頚部骨折における骨壊死発症因子

著者: 小宮宏一郎1 横山一彦1 内山勝文1 山本豪明1 峰原宏昌1 高平尚伸1 糸満盛憲1

所属機関: 1北里大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1513 - P.1518

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 抄録:対象は14例(男児8例,女児6例).受傷時平均年齢は12.5歳(6歳~16歳),平均経過観察期間は2年7カ月(1年~15年)であり,骨折型はDelbet-Colonna分類でType Ⅰ:0例,Type Ⅱ:5例,Type Ⅲ:5例,Type Ⅳ:4例であった.治療は保存的治療を4例に,手術的治療を10例に施行した.Ratliffの評価基準を用いて治療成績を調査し,さらに大腿骨頭壊死を発症した群(以下壊死群)と発症しなかった群(以下非壊死群)の2群間で比較検討した.Good:7例,Fair:4例,Poor:3例であった.大腿骨頭壊死を生じたものは2例(14.3%)であった.受傷時年齢を1~10歳と11~16歳に分けると,それぞれの壊死発生率は,0%(0/5)と22.2%(2/9)であったが,有意差を認めなかった.受傷時X線像上の転位の有無,平均免荷期間には2群間で有意差を認めなかった.骨折型別にみた壊死発生率は,Type Ⅱが40%,Type Ⅲ,Type Ⅳは0%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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