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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

論述

内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の短・中期成績

著者: 松本守雄1 千葉一裕1 石井賢1 小川祐人1 高石官成1 中村雅也1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1525 - P.1530

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 抄録:内視鏡下腰椎椎間板摘出術(microendoscopic discectomy,MED)の短・中期治療成績について調査した.症例はMEDを行った腰椎椎間板ヘルニア102例(男性66例,女性36例,平均年齢36歳,平均調査期間1年4カ月;6カ月~4年2カ月)であった.同じ時期に手術を行ったMED 47例とLove法21例の比較検討も行った.全体の平均改善率は81.2±14.9%と良好であったが,初期の10例でopen conversionを余儀なくされた.また,合併症として硬膜損傷3例,有痛性血腫2例,ヘルニア取り残し2例,術後早期再発6例などがみられた.Love法との比較では改善率や満足度に両群間に有意差はなく,術後CPK,CRP,鎮痛剤使用量,復職に要した日数などはMEDで有意に少なかった.
 MEDはいくつかの合併症のリスクがあるものの,手技に習熟すれば低侵襲で,良好な成績が得られる手術法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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