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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

論述

フットポンプは大腿骨頚部骨折術後の下肢腫脹とFDP D-dimerを低減する

著者: 寺島嘉紀1 伊藤和生1 嘉野真允1 濱田一範1 松尾真二1 鍋田裕樹1 高田潤一2 山下敏彦2

所属機関: 1滝川市立病院整形外科 2札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.1531 - P.1536

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 抄録:大腿骨頚部骨折の周術期において間欠的空気マッサージ(以下,フットポンプ)が深部静脈血栓症の発生予防に有効かどうか,前向き研究を行い検討した.49例の手術患者をフットポンプ使用群と非使用群の2群に無作為に分けて比較した.両群間で性別,年齢,術前臥床期間,骨折型,術式に有意差はなかった.フットポンプは,下肢の腫脹,特に術後7日目の大腿周囲径とFDP D-dimerの増加を有意に抑制した.D-dimer抑制効果は,特にGamma-nail使用患者において顕著であった.フットポンプは大腿骨頚部骨折の周術期において血栓形成の抑制に有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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