文献詳細
症例報告
文献概要
抄録:症例は毎日1日平均10kmのジョギングを続けている27歳,男性.シューズを足底の固いものに替え,2日で40km走った後に左踵の痛みが出現した.初診時X線像では特に異常を指摘できなかったが,骨シンチグラフィーにて左踵骨部に集積の亢進を認め,MRIにてアキレス腱付着部付近より足底に向かい斜めに走る線状像を認め,踵骨疲労骨折と診断した.治療はジョギングの禁止を指示したのみで,約2カ月後にはジョギングを再開でき経過は良好であった.踵骨疲労骨折の診断には骨シンチグラフィーとMRIが有用であった.
掲載誌情報