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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻12号

2004年12月発行

文献概要

症例報告

第1中手骨に発生した骨巨細胞腫の1例

著者: 菊田一貴1 穴澤卯圭1 森岡秀夫1 三浦圭子1 矢部啓夫1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科

ページ範囲:P.1573 - P.1577

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 抄録:第1中手骨に発生した骨巨細胞腫の1例を経験したので報告する.症例は17歳,男性.右第1中手骨の腫脹と疼痛を認め,単純X線像で第1中手骨近位部に骨皮質の菲薄化・膨瘤を伴う骨透亮像を認めた.MRIでは骨破壊像および骨外病巣は認めず,掻爬・骨移植術を行った.手足発生の骨巨細胞腫は若年発生例が多く,多中心性の報告も散見される.また,腫瘍の活動性が高く,広範切除例の報告が多いが,自験例は骨外病巣を認めず,掻爬術を行った.術後14カ月で,再発・転移は認めないが,今後も厳重な経過観察が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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