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整形外科/基礎
ラット椎間板ヘルニアモデルに対する各種NSAIDsの鎮痛効果―c-Fosによる検討
著者: 佐々木伸尚1 菊地臣一1 紺野愼一1 荒井至1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科
ページ範囲:P.147 - P.154
文献購入ページに移動〔対象〕Wistar系雌ラット60匹を用いた.
〔方法〕ラットを全身麻酔後,L4/5椎間板の髄核を脱出させた椎間板ヘルニアモデルを作成した.モデルにloxoprofen-Na,diclofenac-Na,indometacin,etodolacを経口投与した.対照として生理食塩水を用いた(各群n=5).術後2時間と24時間で灌流固定後,第5腰髄のc-Fos陽性細胞を染色した.c-Fos陽性細胞数を層別に計測し,分散分析を用いて検定を行った.
〔結果〕手術2時間後:c-Fos陽性細胞数は,対照群とNSAIDsを投与した群の間に有意差を認めなかった.手術24時間後:loxoprofen-Naを投与した群でのみ,対照群と比較して有意にc-Fos陽性細胞の発現が抑制された(p<0.05).
〔結語〕c-Fos陽性細胞数は,手術2時間後では薬剤による差はなかったが,24時間後では,薬剤による差が認められた.
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