icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻2号

2004年02月発行

文献概要

臨床経験

Sprengel shoulderに対する肩甲骨骨切り術の手術成績

著者: 西須孝1 亀ヶ谷真琴1 落合信靖1 守屋秀繁2 森石丈二3

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科 3松戸整形外科病院

ページ範囲:P.201 - P.206

文献購入ページに移動
 抄録:Sprengel変形に対するWilkinson法の手術成績についてretrospectiveに調査を行った.対象は,5例6肩,手術時年齢は平均6.6歳,術後経過観察期間は,平均4.8年である.術式はWilkinsonらの報告に従って肩甲骨の骨切り術を行った.調査項目は,手術時間,出血量,術前後における肩甲骨高位のX線学的評価,関節可動域等である.手術時間は平均2時間00分,術中出血量は平均108mlであった.肩甲骨高位は改善はみられたが,なお残存していた.関節可動域は側方挙上が術前平均95°,術後平均151°と全例で改善がみられた.Wilkinson法は,骨切りを伴うことから侵襲の大きい手術と考えられがちだが,簡便かつ安全な術式であり,特に機能回復に優れていた.しかし骨切りによる引き下げ幅に見合うだけの肩甲骨高位の改善はなく,さらなる改良の余地を残していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら