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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻2号

2004年02月発行

文献概要

臨床経験

低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病に対する創外固定を用いた矯正骨切り術

著者: 西山正紀1 長倉剛1 二井英二1

所属機関: 1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科

ページ範囲:P.213 - P.217

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 抄録:われわれは,著明なO脚変形を来した,低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病の2例4肢を経験し,創外固定を用いた矯正骨切り術にて良好な経過を得ている.症例1は12歳,女性.12歳時にけい骨近位にて20°外反,30°外旋矯正し,また,14歳時に両大腿骨に対し,20°外反矯正手術を施行し,Orthofix創外固定器にて固定した.症例2は20歳,男性.20歳時に両下腿骨をけい骨近位にて右側25°外反,45°外旋,左側20°外反,45°外旋矯正し,イリザロフ創外固定器にて固定した.2症例とも経過は良好で,歩容は著明に改善した.本症における下肢変形は,多方向性であり変形角度も大きい.矯正骨切りとプレート固定は困難が予想される.創外固定器は,高度な変形矯正にも使用しやすく,微調整も可能で骨癒合にも有利と思われた.また,内科的コントロールの困難な症例は骨癒合にも不利で,慎重な配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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