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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻2号

2004年02月発行

文献概要

臨床経験

外側型腰椎椎間板ヘルニア7例の検討

著者: 神川康也1 中村伸一郎1 伊嶋正弘1 金民世1 木下知明1 三橋繁1 三橋稔1

所属機関: 1習志野第一病院整形外科

ページ範囲:P.219 - P.223

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 抄録:外側型腰椎椎間板ヘルニアは画像診断の発達した現在もいまだ診断と治療に配慮の必要な疾患である.今回,われわれが経験した7例に検討を加え,診断に難渋した症例を呈示した.男性4例女性3例,年齢51~75歳,罹患高位はL3/4:2例,L4/5:3例,L5/S:2例,全例で当該椎間の上位の神経が障害されていた.L4/5の3例中2例にL4,L5の2根障害を認めた.下肢痛の程度は全例で強かった.術式はextra-foraminalと術前から診断された4例に対してWiltseの外側方アプローチを選択し,術後JOAスコアの平均は術前10.7点が26.5点に改善した.過去の報告でも外側型椎間板ヘルニアの頻度は,L4/5,L3/4の順に多く,L3,L4の根症状を呈する例が多い.L3とL4の神経所見は共通点が多く鑑別が困難なため,責任高位の決定に注意を要した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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