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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻2号

2004年02月発行

文献概要

症例報告

大腿骨骨幹部骨折を来したpycnodysostosisの1例

著者: 原仁美1 黒石昌芳1 鍋島祐次1 藤井英夫1 尾崎昭洋1 中島哲雄1

所属機関: 1姫路聖マリア病院整形外科

ページ範囲:P.241 - P.245

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 抄録:症例は76歳,女性.2001年6月下旬に特に誘因なく左大腿部痛が出現し,前医を受診するもX線上異常はないといわれ歩行していた.7月10日に再び左大腿部痛が出現し,歩行困難となり当院を紹介され受診した.小学校1年生のときから15~16回の骨折の既往がある.両親はいとこ結婚である.同胞には異常を認めない.身体所見としては,小人症を呈し特徴的な鳥様顔貌を認め,指趾は短縮し爪は変形している.X線像上,泉門は開存し下顎角の消失を認め,手指末節骨は溶骨性骨欠損を呈する.血液学的所見には異常を認めない.本症例はpycnodysostosisに生じた左大腿骨骨幹部骨折であると診断し,7月17日に上腕骨ネイルを用いた閉鎖性髄内釘固定術を施行し,術後7週より超音波骨折治療を併用した.術後1年の現在,良好な骨癒合が得られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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