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視座
シンポジウムとパネルディスカッション
著者: 三笠元彦1
所属機関: 1松戸整形外科病院
ページ範囲:P.275 - P.276
文献購入ページに移動そこで,シンポとパネルとは本来どのような発表形式であるのかを検討してみた.参考としたのは草間悟著『医学研究発表の方法』(南江堂,1986),『勉強・研究・発表の技法』(南江堂,1996),広辞苑,三省堂常用外来語辞典,『現代用語の基礎知識』である.それらを総合すると,シンポは1つのテーマを複数の演者が異なった分野から意見を述べ,司会者や聴衆と意見を交わす討論会であるのに対し,パネルは1つのテーマに対し対立意見をもつ演者がそれぞれの見解を座談会形式で述べて議論を交わし,聴衆も参加する討論会である.前者がギリシャの饗宴から発したのに対し,後者はパネル(陪審員)から発しているので,討論形式が微妙に違う.草間先生の言葉を借りると,パネルが鎧兜に身を固めた戦いの場であるのに対し,シンポは背広姿の自慢話・世間話などの情報交換の場である.
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