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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻3号

2004年03月発行

文献概要

論述

変形性股関節症に対するセメントレス人工股関節術後のCRP値

著者: 新井規之1 中村茂1 松田健太1 脇本信博1 松下隆1

所属機関: 1帝京大学医学部整形外科

ページ範囲:P.293 - P.296

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 抄録:変形性股関節症に対するセメントレスTHA術後3週までのCRP値解釈の判断基準を作ることを目的に,術後2週および3週時点でのCRP値の平均値および標準偏差を調査した.対象は変形性股関節症に対してセメントレスTHAを行い,感染のなかった110股,平均年齢は62歳(33~80歳)であった.THA術後CRP値(mg/dl)の平均値および標準偏差(SD)は1日目で6.13±2.65,3日目で12.81±4.64,7日目で2.73±2.15,14日目で0.58±0.80,21日目で0.21±0.24であり,術後3日目が最も高く,その後7日目までに急激に低下し,以降は徐々に低下した.平均+2SDを正常の上限と考えると,術後14日では2.18mg/dl,術後21日では0.69mg/dlを超えるものを高値と考えるのが妥当と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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